花のうた

日記

宇宙の人

2023.10.25

 

昨日はなかなか寝つけなくて、夜中、もう日付が変わった後、いつもは見ていないInstagramのアカウントを眺めていたら、ふと以前行きたいと思っていた展覧会?というのかな、その投稿が目に入った。明日までの展覧会で、明日は予定があるから、行くのなら今日だった。ちょっと運命の巡りが良かったように思う。

 

という事で、今日は「110人のイラストレーターが描く 宮沢賢治 ことばと絵」という展覧会に行って来た。神保町でやっていて、駅を出てすぐのギャラリーだったから迷わずに立ち寄る事が出来た。

 

わたしは北原明日香さんの絵が見たくて行って来て、その上普段は絵なんてろくに鑑賞しないから、どれくらい見てわかる事があるかな、と思ってた。いつか刀を観に行った時と同じ感覚かもしれない。どんなものだろう、素敵なものにちがいない、そういう気持ちでいっぱいで、これで何もわからなかったらちょっと、とほんの少しの焦りがあった。だけど見てみるとぽかんとしたところに「きれいだ」という感想が浮かんだ。刀は思ったより黒い、鋼の色をしていて、今日の展覧会は、いたるところに賢治がいた。

 

銀河鉄道の夜」をモチーフにした作品は、思っていたより少なかった。それよりも、詩をモチーフにした作品が多かった事、それと賢治自身を描いてる作品が多かった事に驚いた。あと全然わたし賢治読めてないな~!って思った。そりゃそうなんだけど、全作読んでる訳ではないので、これなんだろう?って思うものもあった。その一つが「水星少女歌劇団」。帰宅してから検索してみたんだけどいまいちヒットしなくて、一体なんなのか気になってる。これを取り扱った、北沢夕芸さんは、「ワクワクする名前」とコメントを残していて、わかる、となった。ワクワクする。

 

それと、印象に残ったのが、タムラフキコさんの描いた賢治と恐竜の絵。賢治が化石が見つかるんじゃないかと思っていた所から恐竜の化石が発見されたというエピソードから描かれた絵らしくて、コメントの「賢治って何者?一つの宇宙みたいと思ったのでした」というのも含めてとても好きだなと思った。

 

宮沢賢治がぎゅっと詰まっててわたしはとても楽しかったし、行ってよかった。また充電された気がする!たぷたぷのまんたんにするまでいっぱい含んでいきたい。